ガチ実戦対局させてみた
学習させたモデルとブラウザ上で対戦できる環境(sml-web)を作った。
ONNX Runtime WebとWebAssemblyを使い、盤面の探索からモデル推論までブラウザ内で完結させている。サーバーと通信しないため、一度読み込めばオフラインでも対局できる。

リアルの友人と対戦させてみた
身近で一番腕に自信があり、普段対戦しても明らかに私より強い友人にモデルと対局してもらった。BGAなどでベンチマークを取る手間をかける時間がなかったのでぶっつけである。
私自身はモデルの強さをある程度把握していたので期待して見守っていたが、2本先取の3本勝負でモデルが圧倒した。評価値の推移を見ても負ける気配を一切見せず、その後も7〜8戦ほど続けたもののモデルの全勝だった。
対戦時の1ターンあたりの持ち時間は、AIが15秒、友人が120秒とすることで合意した。このときはUIは使い回してモデルはリモートの開発サーバーで動かしており、だいたい1,200〜1,500 sims/sほど出ていた。対人戦のデータはほぼなく、実際どのくらい探索時間があれば十分かわからなかったため、感覚値よりも多めの時間を提案したが、結果としてはモデル側にあまりにも有利な条件だったかもしれない。
実はこの本番対局の前に1回対局しているのだが、流しになった。当時はUIが分かりづらかったという情状酌量の余地はあるにせよ、友人はAIの隙のない手筋にイライラを募らせたのか、私を理不尽ともいえることで咎めてきて、普段見せないほど感情的になっていた。AIが自分よりも優れているということを受け入れられない人の一例を、身近で見たのかもしれない。
ただ、数日後友人に会ったときにはケロッとしていて、「自分よりも強いAIから学びたい。勝ちたい。だからそういうアプリを作ってくれ」と言っていた。その人の性格なのかもしれないが、同時に人の順応する能力や受け入れる能力の両面を感じた。
ともかく、私がひっそりと掲げていた第一の通過点を突破したことを祝いたい。最高の気分である。